縁起問屋宇賀福屋 店主の歳事記
『開運まちがいなし!お盆の行事保存版!』
 
  お盆の行事は、ご自分のご先祖様だけではなく、供養が受けられない亡くなった多くの精霊に対して、僅かでも 食物や飲み物を施すことで、ご先祖様だけではなく、生きている私たちにも幸運を約束してくれるのです。 このたび、当店でご紹介するお盆の行事のお作法は、誰にでも簡単に出来て、一般 的に言われております、宗 教や宗派とは一切関係なく、それらのものと一切切り離して、山田徳風事務所が全面 監修で、日本古来の培って きた風土や習慣ももとにご提案させていただきました。 これをもとに、各地域での慣習やそれぞれの宗派のお作法をされるとより良いと思われます。  
 
  ■盆棚=精霊棚■
※精霊棚は、盆棚とも言われ、位牌を安置し、お供えをする棚です。 精霊棚は、台の上に真菰(まこも)で編んだゴザを敷いて作ります。 棚の奥中央に、先祖様たちのお位牌を安置します。 精霊棚を置く場所は、庭先・縁先・戸口・縁側・奥座敷・仏間・床の間・仏壇の脇などさまざまです。 その地方の習慣に合わせて、決まった場所に作ります。 地方によっては、お墓に棚を作るところもあります。
 
 
  ◆盆棚のつくりかた
※一般的なつくりかたは、マコモのゴザを敷いた台の四隅に青竹を立て、その上部に縄を張って結界とします。 縄にはホウズキ、アワ、キキョウ、山ユリ、盆花(みそはぎ)などを吊るします。マコモの上には位 牌、ローソ ク立て、香炉、花立て、お供え物などを置きます。
※位牌の前には、なすの牛やきゅうりの馬を供えます。 これは先祖の霊が「きゅうりの馬」に乗って一刻も早くこの世に帰り、「なすの牛」に乗ってゆっくりあの世に 戻って行くようにとの願いを込めたものといわれています。 そのほか、香・花・灯明・浄水・盛物・果 物・野菜、それに、そうめん・餅・団子・故人の好きだった食べ物な どを供えます。 また、洗った米に、なす・きゅうりなどを賽(さい)の目に刻んだものを混ぜて、蓮の葉の上に盛り付けた、水 の子と呼ばれるものも供えます。 花も季節のものを生けて、枯らさず欠かさないようにします。
  ※白い2寸(6cm)程度の平たい皿二枚に15g程度の盛塩をして玄関先や門の外側に置いておくことをお勧め いたします。 ※精霊棚の下の目立たないところに、小さなお盆で宜しいので、供養を受けたくても受けられない精霊さんや 無縁さんたちへコップ1杯のお水とちょっとした食べ物をお供えすると良いでしょう。
※仏壇の前に精霊棚(しょうりょうだな)を設け、初物の農作物でつくったお供物(きゅうり・なす)を飾り、供 養膳に精進料理を盛り、白玉・だんご・果物・故人の好物なども供えます。 なお、このお供物は墓前にも供えるのでお墓用の分も用意します。 また、お盆の間は精霊に自分の家を教えるために、仏壇のそばとか軒先に新盆堤灯を飾るものとされています。
※盆棚を設けるスペースがない場合は、仏壇で精霊棚を兼ねます。仏壇の上部にホウズキを飾り、手前にマコ モのゴザを敷き供物類を供えます。 簡単には、仏壇の前に机やテーブルを置いて、むしろを敷き、野菜やくだもの、花、団子などを供える程度で もよろしいかと思います。
※お盆のしきたりは宗派や地域によって異なります。 ここに紹介したのは、あくまでも簡単なものです。 地域や宗派によって違いやお作法がありますので、詳しいことは菩提寺のご住職にお尋ねになったほうが良いで しょう。
 
 
  ■迎え火―送り火■
◆迎え火
12日夕刻か13日午前中に精霊棚や仏壇のおかざりとお供えをすませます。 13日の夕刻、縁側の軒先か精霊棚のところに吊るされた盆堤灯に火をともします。 そして家の門口や玄関で素焼の焙烙(ほうろく)にオガラと呼ばれる皮をはいだ麻の茎を折ってつみ重ね、火をつ けて燃し、その場で合掌します。 これを迎え火といい、オガラを燃したその煙に乗って先祖の精霊が家に戻ってくるのを迎えます。 (おがらは最近ではスーパーなどでも手に入るようになっています。 最近では「焙烙(ほうろく)」と呼ばれ る素焼きの皿がありますので安全に迎え火をたくことができます。)
 
 
  ◆送り火
家に迎えた精霊を今度は送り火をたいてお墓に帰っていただきます。 迎え火をたいた同じ場所で16日にオガラをつみ重ねて送り火をたきます。
※盆明け(16日)の夕方に火を焚いて祖先の霊をお帰しいたします。 これが送り火といいまして、盆送り、送り盆などとも呼ばれます。
※京都の夜を美しく彩る大文字焼はこの送り火の名残であるとされます。
 
  ◆ご家庭によっては実際に火を焚くことができない場合もあり、そうした時には盆提灯に電気で明りを点すこと や明りを入れないでただお飾りするだけで迎え火、送り火とすることもあります。
◆迎え火の変形として有名なのが盆提灯です。 門前に吊された提灯は、祖霊がやってくるための目印であり、またその家の中に祖霊が滞在しているしるしであ るとされ鎌倉時代からこの盆提灯の風習は行われています。
 
  ■精霊流し■
※送り火の一種。 船にしつらえた灯籠を川や海へ流しこの灯籠と一緒に盆に迎えた先祖の霊を送り出す行為が原型です。
※精霊流しの際には、盆の間に供えた野菜や果物などのお供え物も流します。これは祖先の元へ供物を贈るという面 と、死の世界と関わったけがれを水によって清めるという面をもったもの でしょう。
※精霊流しや灯籠流しなどで霊を迎えたり送ったりする地方や宗派もありますが、最近ではそれができる川や 海がなくなっているというのが実情です。 またお盆には「しょうりょう」という言葉をよく耳にしますが、「精霊(しょうりょう)」とは亡くなった人 々の霊(れい)のことをさした言葉です。
  「精霊流し(しょうりょうながし)」は戻ってきた祖先の霊(れい)たちが、安(やす)らかに帰れるようにと、 供え物を舟(ふね)にのせて、海や川に流す行事です。 盆棚の飾り物や供物は盆舟に乗せ明かりをともし、川や海に流しましたが、現在では一部の地方以外は行われて いません。
※九州北部での精霊流しは、さだまさしさんの歌でも有名でご存知の方も多いでしょう。
 
 
  ■お墓でのお作法 ※お墓の雑草の手入れやお掃除にも簡単に済ませたいものですよね。 良く、お墓を亀のコたわしなどで強くこすっている方がいますが、これは感心しない行為す。 まず、お墓の周囲の雑草を根から取り除き、やわらかい箒などで掃き清めます。 次に、新しいタオルを水で濡らし念入りに拭き清めます。
※掃除が終わってから、お供物・お花・お香・灯明などを捧げて、お祈りをいたします。